一般的には「保険会社=しっかり補償してくれる」というイメージがあると思います。結論から言いますと、このようなことはありません。
基本的に保険会社は被害者の方が適切な補償を受けるようなアドバイスをしてくれないです。今まで多くの保険担当者とやり取りをした経験から断言できます。
では、保険会社はどのような対応をしてくるのでしょうか?以下で確認していきましょう。

被害者への補償額が増えるほど担当者の成績に影響
保険会社の仕組みとして、被害者の補償額が増えるほど成績が下がります。そのため、保険担当者からすると被害者を守るのではなく、「いかに補償額を削るか」に力を入れてきます。
具体的には「受けられる補償を教えない」もしくは「受けられる補償を受けられないとウソをつく」ということです。
要は、担当者にダマされて不当な通院期間に短縮されたり、通常より低い慰謝料になったりしてしまいます。「保険会社がウソを言うはずがない」と思うかもしれませんが、普通にあります。珍しいことではありません。
・「むち打ちは3ヶ月で90%の人が治る」
・「整骨院への通院は認められません」
・「今回の事故は健康保険を使った治療しか認められません」
上記の内容は全てウソです。しかし、交通事故対応では頻繁に使われるワードであるため、このようなウソが日常で使わているということは紛れもない事実です。これは実際に多くの被害者の方をサポートしている中で知りました。
また、ウソではありませんが「当社の規定により今月末までの対応となります」と、一方的に治療の打ち切りを宣告してくることもあります。
本来はまだまだ通院が必要であるにもかかわらず、保険会社側の都合で強硬手段を取るケースは頻繁にあるので注意しましょう。
それにより、担当者の言うことを真摯に受け止めてしまう方ほどバカを見ているのが現実です。


”被害者は守られる”という誤解
ここまでの通り、「被害者だから守られるはず」という考えは通用しないと思っていいです。例えば、最初は担当者の対応が特に問題のなくても、通院から3ヶ月前後になると急に打ち切りの話をしてくるということはよくあります。
このようなことから、被害者自身も交通事故に関する知識を身につける必要がありますし、常に保険会社への対応などのアドバイスをもらえる環境が重要です。
そうでなければ、「5ヶ月通院できたはずなのに3ヶ月で治療を打ち切られた」というような状態に陥ります。それほど通院する医療機関は慎重に選ばなくてはなりません。
後遺障害を防ぐため、適切な補償を受けるようにすることを考えていきましょう。通院期間を含めて適切な補償を受けたい場合は当院までご相談ください。
過失割合やケガの重症度は関係ない
「過失割合が0だからしっかり補償してもらえる」「ケガがひどいから長く通院させてもらえるはず」と考えている被害者の方は多いです。
先ほども書いた通り、保険会社担当者は補償額を低く抑えることを最優先に考えています。そのため、過失ゼロであっても重症なむち打ちであっても関係ないと考えていいでしょう。
大手の保険担当者は数十人〜百人単位で交通事故被害者の方を常に受け持っている状態です。しかも、ほとんどが書面や電話だけのやり取りになります。
このような状態でいちいち被害者の方に情を持っているほど余裕はありません。どんどん補償を打ち切っていかないと仕事が溜まる一方です。
もし、スムーズに被害者の方が希望する補償を受けられた場合は、かなり少ない事例だと考えていいです。
女性・学生は高圧的な態度を取られやすい
保険担当者の対応方法は一人一人全く異なります。例えば、事務的に淡々と話す人もいれば丁寧な口調で対応してくれる担当者もいます。しかし、中には高圧的な態度や冷酷な対応を取る担当者もいます。
これは保険会社によって変わるというよりも、担当者個人によって変わると考えていいです。例えば、同じA保険会社でも対応が丁寧な担当もいますし、逆に無愛想な担当者もいます。
ただ、女性と学生は高圧的な態度を取られるケースをよく見かけます。理由としては簡単で、悪くいうと「言いくるめやすい」ということを担当者が知っているからです。
不当な補償であることを知った上で「当社としての補償は今月までになります」「車の修理費はこれ以上出すことはできません」と、強気の態度を取ってくることは珍しくありません。
強く言えば折れてくれそうな人には圧力をかけるということはよくあるので、少しでも「これはおかしい・・・」と思った場合は注意しましょう。
保険会社対応で注意すべきこと
ここまで読んでいただければご理解いただけたかと思いますが、保険会社への対応方法を誤ると不当な補償内容になるリスクが高まります。それだけ保険会社への対応は非常に重要です。
被害者の方が直接担当者と電話をする際に気をつけるべきことは以下の2点です。
①怒らない
②曖昧な了承はやめるべき
まず①ですが、担当者が理不尽だからといって、怒鳴ったりするなど感情的な対応は避けるべきです。基本的にこちらが強気でいってもあまりいいことはありません。
もし担当が変わると、上司が出てくることが多いです。それにより、むしろこちら側の望む補償が認められにくくなる恐れもあります。
そのため、保険会社側の主張を聞いて、一旦保留扱いにして考える時間を確保することが望ましいです。
次に②ですが、保険会社側が被害者と電話をするときは専門用語をバンバン使ってきます。専門用語を使って早口でまくしたてたあと、「こちらの内容でよろしいでしょうか?」「このようにさせていただきます」という対応を取る場面がよく見受けられます。
このとき、内容がはっきり理解できていないのに曖昧な返答をしてしまうと、勝手に「了承した」と記録を取られます。
あとで「認めた」「認めていない」という水掛け論になることを防ぐために、ここでも一旦保留扱いにして考える時間を確保するようにしましょう。
その際は、「いま仕事中で忙しいのであとで折り返します」というような流れで問題ありません。
担当者と話していて「おかしい・・・」と感じた場合は、必ず感情的にならず冷静に対応するのがベストです。その後、不明な点を交通事故の専門家からアドバイスを受けるようにしましょう。
知り合いのアドバイスは参考程度にすべき
交通事故相談を受けていると、「知り合いがこう言っていた」という言葉をよく聞きます。どうしても事故に遭った直後というのは不安になり、家族や知り合いから相談をすると思います。
このとき、交通事故被害に遭ったことがある人からアドバイスをもらうことは特に多いのではないでしょうか?
実は、家族や知り合いからアドバイスをもらうことは参考程度にしていおいた方が無難です。なぜなら、交通事故では状況によって大きく対応方法が異なるからです。
例えば、同じ追突事故であっても衝撃の度合いや、双方の加入している任意保険の内容によっても対応が変わります。また、保険会社の対応も担当者によって全くことなります。
そのため、一人の経験だけを聞いたところで大きな役に立つことは少ないです。実際、「知り合いがこう○○って言ってたけど?」という内容は、結構な確率で間違った内容になっています。
もし、「強気で言えば平気だよ」「自分で交渉したらうまくいったよ」というアドバイスを受けても、どのケースでも通用するとは思わないようにしましょう。
交通事故相談は藤沢市のShin整骨院へ
交通事故の被害者はいきなり事故に遭って、その後は保険会社との対応や治療など、やることが一気に押し寄せます。
しかも、むち打ちなどのケガの苦痛があるなかで、普段は馴染みのないや保険知識を要求されます。非常に理不尽ですが、そのような状況の中で適切な対応を取らなければ泣き寝入りのリスクが高まってしまうのです。
交通事故トラブルを解消させるための知識は複雑で難解です。事故後はスピーディーな対応が求められるため、必ず専門家に相談しましょう。
ネットでもいろいろと記事が出てきますが、答えがバラバラなので「どれを信じたらいいかわからない・・・」となりやすいです。
交通事故後の対応がわからないまま時間が経過すれば、それだけ不当な補償になりやすので、少しでも疑問点があれば必ず藤沢市湘南台のShin整骨院にご相談ください。
むち打ちなどのケガに関することだけでなく、保険会社への対応方法などもお伝えさせていただきます。